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宝ジェルに関する日記です。
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筆耕とは葉書や招待状の宛名や賞状などを毛筆で書く仕事の事ですが、パソコンでの印刷が誰にでも可能になった今でも需要は確実に存在しています。

同時に、筆耕を仕事とする為の技術を習得して、収入に結び付けたいと考える人もいるわけで、その為の講座などもあるようです。



ところがその際に問題となるのが、表面上の書形式ばかりに焦点を当てたり、いきなり細い筆で小さな文字を練習しよう(させよう)とする場合が少なくない事です。

細い筆で小さな文字を書く為には極めて繊細な感覚が必要となりますが、それまでに多少の書の経験がある程度では全く使い物にならないのが実情です。

たとえ遠回りに思えても、先ずは太い筆で大きな字をしっかりと書けるようになっておいて、それを徐々に小さくしていく、という道程の方が結果として近道となるのですが、どうしても促成栽培的な方法が求められがちです。

そもそも筆耕の場合、仕事を依頼する側に字に対する審美眼が無い場合が殆どですから、審美眼を持った人間から見たら決して美しい字とは呼べないような水準であったとしても、依頼する側が納得しさえすればそれで需要と供給の関係が成立してしまいます。

ですが、例えば賞状などは場合によっては何十年も額に入れられ飾られ続けるものなのですから、書く側にもそれ相当の意識の高さと技術水準が無いのであれば、相手に対してとても失礼な事だと思います。

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